若い方からご高齢の方まで、
「患者さまの状態」「患者さま、ご家族のライフスタイル」に合わせたリハビリを実施。
退院される時、患者さまご家族が少しでも満足した気持ちで、次のステップへ向かうことができるリハビリを提供したい。
そのために、私たちはその人にとって最良のリハビリを提供するため、
「患者さまの価値観、その人らしさを大切にする」
「その人らしい暮らしをするお手伝い」というフレーズを大切にしています。
このフレーズを実践するため、私たちの専門性を高めるだけでなく、人として成長するために、
「自分と相手、どちらも尊重できる」
「自分の意見、気持ちを、立場に左右されず率直に伝える」
「自分の話したことに責任をもつ」
ことを大切にしています。
この課題をスタッフ一丸で取り組み、患者さま、ご家族、スタッフにとって、より良い雰囲気のリハビリ環境を生み出すことを目指しています。
リハビリ部は約80名のスタッフが在籍しています。
各スタッフは回リハ病棟、障害者病棟に配属され、365日体制で、患者さまの在宅生活、病棟生活を意識したリハビリを実施しています。
一人の患者さまに対し、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、歯科衛生士がチームとなって担当し、医師、看護師、社会福祉士をはじめとする多職種と協力し、リハビリを行っています。
病気、障害があっても住み慣れた街で自分らしく暮らしたいという、ひとり一人の思いを大切にし、病気、障害などによって運動機能が低下した状態に対し、運動療法や物理療法の手段を用いて、運動機能回復を目指します。
当院では、積極的な装具療法や免荷装置、電気治療を用い、効率的に運動量を確保した理学療法を行い、早期から機能回復を行っています。
また、日常生活動作や生活機能に関するアプローチを病棟生活場面で行い、生活の質向上を目指しています。
起き上がったり、立ち上がったり、歩いたりと、生活の土台となる基本動作を築き上げていくためのリハビリを提供していく仕事です。
その中でも、ただ動作するだけでなく、患者さまお一人おひとりの生活目標と照らし合わせながら、体力、歩き方などのプログラムを考えています。
また、動画にて患者さまと練習成果を随時確認する手法も取り入れています。
自宅や地域、学校や職場への復帰を目標とし、その人らしい生活の獲得を目指します。特に、日常生活動作(食事、排泄、更衣、入浴など)の改善には力をいれており、病院生活での実動作練習、調理動作練習、車乗降練習なども実施しています。
自動車運転の再獲得については、自動車免許センターと連携を図り、今後の移動手段についてサポートしています。
また、ロボット、上肢免荷装置、電気刺激装置などを導入し、上肢機能改善にも力を入れています。
その他、認知症ケア専門士などを取得しているスタッフも在籍しており、それぞれの患者さまに合わせたアプローチを実施しています。
患者さまの日常生活がより良いものとなるため、食事や入浴、家事などの生活動作改善、向上を目指す、身体と心のリハビリを提供する仕事です。
患者さまの生活歴(ライフヒストリー)、背景を細かく把握し、「その人らしい」生活が送れるよう支援していきます。
一人の患者さんに関する多職種からの情報も大切で、リハビリ内容に反映されています。
脳血管障害の後遺症により、生きていく上で重要な「話すこと」や「食べること」に、何らかの問題が生じることがあります。言語障害や高次脳機能障害、摂食機能障害などに分類されるこれらの障害に対して、患者さまやご家族のお気持ちに寄り添いながら、リハビリを実施していきます。
出来るだけ日常生活に近い形での「生きたコミュニケーション」や「楽しみながら食べる」を支援するため、高次脳機能検査、嚥下造影検査などを用い、適切なアプローチを実施しています。
病気を機に、今まで普通に食べられていたのが、食べられなくなるという症状が出てくる場合があります。適切な評価と安全性を考慮した食事形態、摂食方法を選択し、電気治療を含めた集中的なリハビリを実施します。
口から食べる楽しみを再獲得していただくことが主な仕事です。
また、コミュニケーションに障害がある患者さまには、人と人とのつながりを少しでも取り戻せるように練習し、ご家族の患者さまへの接し方を工夫しています。
環境を変えることで、患者さまの負担が少しでも減らせる提案ができるよう心がけています。
患者さまの「楽しみながら食べる」につなげるリハビリをサポートしています。支援するにあたり、「より快適に口から食べてもらいたい」「口の中の衛生をより良くしたい」というフレーズを大切にしています。
歯科衛生士の行う評価、患者さまとの関わりで気付いた点を、医師、歯科医師、言語聴覚士をはじめとするリハビリスタッフ、病棟スタッフに伝えることで、口腔面から患者さまの「健康管理」を支えています。
病気を機に「食べる」行為の低下による、歯の状態を含む口腔内環境の変化を確認し、改善を促していく仕事です。
入院された患者さまに対し早期に口腔検診を行い、義歯を含む口腔環境を評価し、多職種に伝えます。検診にて継続した関わりが必要と判断された場合、口腔、嚥下に関する間接機能練習、歯石除去を含めた口腔ケアを行い、少しでも快適な口腔環境に近付ける支援をしています。
目標を定め、リハビリ計画書を作成。患者さま、ご家族と、丁寧なニーズ確認を行っています。
専門スタッフによる、お一人おひとりのためのチームサポート。日々のカンファレンスを通して、情報共有を行います。
実生活を想定した2時間~3時間のリハビリを行います。
月に一回以上リハビリ成果の確認を行い、リハプログラムの修正を行います。その人にあった一日の生活リズムを作れるように取り組みます。
より安全な在宅生活を送っていただくための支援を行います。
ご自宅の状況を確認させていただき、ご自宅の状況に近い環境を設定し、適した福祉用具を選定します。
必要な場合は、ご自宅に訪問し、各所の状況を確認させていただき、ご自宅の家屋改修が必要な場合は、リハビリ職を含めたチームで相談させていただきます。
ご自宅での介助の方法や自主トレーニング等も一緒に検討し、アドバイスさせていただきます。
訪問リハビリなどの関連事業所との連携にて、ご自宅に帰られた後の継続的なリハビリについてもサポートします。
(2023年度)
在宅復帰率 | 85.5% |
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重症者割合 | 56.7% |
重症者改善割合 | 66.8% |
アウトカム実績指数 | 53.5 |
FIM利得 | 36.4 |
患者様一人当たりのリハビリ提供単位数 | 6.9単位 |
平均リハビリ提供時間 | 2時間20分 |
疾患別割合 | 脳血管疾患 39.2% 運動器疾患 39.3% 廃用症候群 21.5% |
患者様一人当たりのリハビリ提供単位数 | 2.0単位 |
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平均リハビリ提供時間 | 40分 |