新年明けましておめでとうございます。
皆様には健やかに新年をお迎えのところ心よりお喜び申し上げます。
令和5年はいろいろ明るいニュースがありました。野球界ではWBCで日本が世界一になり、大谷翔平選手がメジャーリーグで日本人初のホームラン王になり、最優秀(MVP)選手に選ばれ、阪神タイガースは関西対決でオリックスバッファローズを破って38年ぶりの日本一になりました。また新型コロナ感染症も5月に、季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられ、3年余り続いたコロナ禍も、ようやく区切りを迎えています。
そして川西リハビリテーション病院も昨年4月に川西市東畔野に新築移転し、160床の病院(120床の回復リハビリ病棟と40床の障害者病棟)となりました。近隣の急性期病院から多くの患者さまを受け入れ、開業医の先生からも腰痛やレスパイトの患者さまを紹介して頂き、7月には満床稼働の状態になりました。また外来部門では小児科外来が新設され、日曜・祝日には川西医師会の協力の下、休日応急診療所を開始しました。主に発熱患者さまが多く受診され、その診断・治療にお役に立てているようで、今のところ順調に機能してきています。
一方年3.6兆円もの予算をかけて国は少子化対策を打ち出していますが、令和4年の全国の出生数は77万人、死者数は160万人と、日本の全人口は着実に減少し、高齢化社会がさらに進んでいます。65歳以上の人口は、現在3500万人を超えており、2042年の約3900万人でピークを迎えますが、今後も医療や介護の需要が、さらに増加することが見込まれています。ADL(日常生活動作)が自立した元気な高齢者をひとりでも多く増やすことがとても大事です。国は、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築を推進しています。急性期病院での治療が終え、在宅復帰、社会復帰をめざす患者さまにリハビリを提供する当院の役割はまさに地域包括ケアシステムに必要不可欠であると自負しています。
今年も川西リハビリテーション病院は、若い医療人を育成し、最新の医療機器を駆使し、地域の住民、患者さまに安心安全な医療を提供していきたいと考えています。よろしくお願いします。
令和6年1月 川西リハビリテーション病院 病院長 柴田邦隆